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ここでは、因数分解を学ぼう。

因数分解とは

ここでは、因数分解(いんすうぶんかい)を学ぼう。
因数分解ってなんだろう?
因数分解は、整数や多項式を、簡単な項のかけ算に書きかえることなんだ。

整数を因数分解すると、素数のかけ算にできるんだ。
文字を含む多項式を因数分解すると、単項式や多項式のかけ算にできるんだ。

整数の因数分解

整数を因数分解してみよう。
はじめに、6を因数分解してみよう。
因数分解は、素数のかけ算にするんだったね。
6をかけ算に書きかえると、

6=2×3
6=3×2
の2つがあるね。
かけ算は順番を変えても計算の結果は同じだから、どっちを書いてもいいんだ。
だけど、かけ算する整数の数が多くなってくると、分かりにくくなるよね。
だから、数の大きい順か小さい順に書くのがいいよ。

たとえば、

2×3×11×7×5×29
よりも、
2×3×5×7×11×29
か、
29×11×7×5×3×2
の方が、数が順番に並んでいるので見やすいよね。
答えがあっているのは大切だけど、同じ正解だったら、より美しい正解の方がカッコいいよね。


整数の因数分解はどうやってするの?

整数の因数分解はどうやってするんだろう?
整数をかけ算にする方法は以前に学んだよね。
わり算?ではなくて、「最大公約数」「最小公倍数」を考えるときに使った、「素因数分解」を使うんだ。
「素因数分解」はこちらで確認しよう。

では、24を因数分解してみよう。
筆算(ひっさん)を書くと、


になるね。
だから、24を因数分解すると、
24=2×2×2×3
だね。
乗数をつかってカッコよく書くと、
24=23×3
だね。

多項式の因数分解

多項式を因数分解してみよう。
はじめに、数字だけの多項式を因数分解してみよう。
下記の多項式を因数分解してみよう。

2×3+2×6
さて、どうやって因数分解しよう。
多項式を計算してから、素因数分解すると因数分解できるよね。
多項式を計算すると、
2×3+2×6=6+12
       =18
だね。これを素因数分解の筆算をすると、

になるね。
だから、「2×3+2×6」を因数分解すると、
2×3+2×6=18
       =2×3×3
       =2×3
だね。

答えは合っているけど、、、
多項式のかけ算とたし算を計算したのに、因数分解して、もう一度かけ算の式にしているから、なんかムダな計算をしたような気がするね。
多項式のかけ算をせずに、因数分解できないかな? 考えてみよう。

それでは、数字を使って考えてみよう。
「2×3+2×6」をたし算を使って書きかえると、
2が3コあるたし算と、2が6コあるたし算だよね。
つまり、

2×3+2×6=2+2+2 + 2+2+2+2+2+2
だよね。
これを、かけ算に書き換えると、2が(3+6)コだから、
2×3+2×6=2+2+2 + 2+2+2+2+2+2
       =2×(3+6)
       =2×9
       =18
だよね。

上の式に、とても重要な式が含まれているから、抜き出してみるよ。

2×3+2×6=2×(3+6)
これは、「分配法則」というんだ。
重要な法則だから覚えておこう。
なぜこの法則が成り立つかは、さっき上で考えたよね。
「2」を3コと「2」を6コを足した数は、「2」を9コ(3コ+6コ)足した数と同じになるんだったよね。

では、次の問題を考えてみよう。
下の式を計算するといくつになるか。

8×4+8×6
どうやって計算しよう。
そうだね、両方の項に「8」が含まれているよね。
分配法則を使って考えると、
8×4+8×6=8×(4+6)
       =8×10
だね。

因数分解すると、

8×4+8×6=8×(4+6)
       =8×10
       =2×2×2×2×5
       =2×5
だね。

文字のある多項式の因数分解

つぎに、文字を含んでいる多項式を因数分解してみよう。
さっきは数字だけの多項式を因数分解したから、素数の掛け算になったね。
では、文字を含む式の因数分解をすると、どんな式になるといいのかな?
そうだね、簡単な式の掛け算になればいいんだよね。
「因数分解」は「展開」と逆のことをするんだ。
では、下記の多項式を因数分解してみよう。

xx
さて、どうやって因数分解しよう。

「因数分解」は「展開」と逆のことをするんだったね。
だから、まずは全部の項に含まれている、共通の項を探し出すんだ。
そしてその共通の項の掛け算にすればいいよね。

まずはやってみよう。
全部の項、2xx、に含まれている項は何かな?
そうだね、xが含まれているね。
だから、xの掛け算にすればいいよね。
xの掛け算に書き変えると、

xxx×2xx×1
xの掛け算にすると、
xxx×2xx×1
     =x×(2x+1)
だね。
文字を含む式では×を省略して書くことが多いから、×を省略して書くと、
xxx×2xx×1
     =x×(2x+1)
     =x(2x+1)
だね。
これよりも簡単な式にはならないから、答えは、
xxx(2x+1)
だね。
「(2x+1)」を「2(x)」に書き換えられるって?
そうだね、xは簡単な式になったけど、分数のは簡単な式じゃないよね。だから差し引きすると同じくらいの簡単さかな。
2の掛け算にしてもいいけど、簡単さは変わらないし、計算の回数も増えるから、2の掛け算にはしないことが多いみたいだよ。


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