算数をしよう

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ここでは、かけ算を使って文章問題を解こう。

全体の数を考えよう

さっそく、次の問題を考えよう。

3人でリンゴ狩りに行きました。
ひとり5個づつリンゴをとりました。
3人合わせて、リンゴを何個とったでしょう。

さて、問題を図に描いてみよう。
まず、3人いたんだね。図を描くとこんな感じかな。

  • 図
  • 図
  • 図

つぎに、ひとり5個づつリンゴをとったんだね。図を描くとこんな感じかな。

  • 図図図図図図
  • 図図図図図図
  • 図図図図図図

3人がとったリンゴの数はどうやって計算できるかな?
リンゴを一つづつ数えてもいいけど、かけ算を使った式(カッコイイ式)を考えよう。

全部のリンゴの個数は、「ひとりがとったリンゴの数(5個)」に「人数(3人)」をかければいいよね。
「ひとりがとったリンゴの数」は「5」個で、人数は「3」人だから、式は、

ひとりがとったリンゴの数 × 人数 → 5 × 3
だね。
これを計算すると、
5×3=15
だから、答えは、
(答え) 3人がとったリンゴの数は、15個
だ。

全体の数を考えよう2

次の問題を考えよう。

レモンがいくつかありました。
3人でレモンを等しく分けると、ひとり5個づつになり、1個あまりました。
レモンは全部で何個ありますか。

さっきのリンゴの問題と似ているね。
それでは、図を描こう。
レモンの全部の数はわからないけど、レモンは、1個残っているんだね。
また、3人いて、ひとり当たりレモンを5個持っているんだね。
図を描くとこんな感じかな。

図

  • 図図図図図図
  • 図図図図図図
  • 図図図図図図

全部のレモンの数はどうやって計算できるか考えてみよう。

レモンには、「あまっているレモン」と「3人が持っているレモン」があるね。
だから、「全部のレモンの数」は「あまっているレモンの数」と、「3人が持っているレモンの数」を足すといいよね。
式で書くと、

「全部のレモンの数」=「あまっているレモンの数」+「3人が持っているレモンの数」
だね。

まず、「あまっているレモンの数」は「1」個だね。

次に、「3人が持っているレモンの数」は、「ひとりが持っているレモンの数(5個)」に「人数(3人)」をかければいいよね。
式で書くと、

「3人が持っているレモンの数」= ひとりが持っているレモンの数 × 人数
               = 5 × 3
だね。

だから、「全部のレモンの数」を計算する式は、

「全部のレモンの数」=「あまっているレモンの数」+「3人が持っているレモンの数」
          =1+(5×3)
になるね。

上の式では、かけ算よりたし算を先に計算するから、カッコは書かなくていいんだけど、カッコを書いても間違いじゃないんだ。
計算の順番を間違(まちが)えて、答えを間違えたくないよね。
だから、「3人が持っているレモンの数」を先に計算しないといけないことを、分かりやすくするためにカッコを書いたんだ。
分かりやすく書くと、間違いにくいし、たとえ間違っても、見直したときに間違ったところがすぐに見つかるからね。

さあ、式を計算しよう。

1+(5×3)=1+15
       =16
だね。だから、答えは、
(答え) レモンは全部で、16個
だ。

距離・長さを考えよう

次の問題を考えよう。

木が6本あります。
それらをまっすぐに、4m(メートル)の間隔(かんかく)で植えました。
端(はし)の木から、もう一方の端の木までの距離(きょり)は何m(メートル)ですか。

この問題は距離を計算しないといけないけど、どのように木を植えたかが分からないと、式も考えられないよね。
だから、はじめに図を描いて、木の植え方を理解してから、計算しよう。

ところで、長さの単位の「m」(「メートル」と読む)は、なんだろう?
そう、身体検査でとかで、身長を計ったときに使うの単位だね。
たとえば、身長を「1メートル20センチ」って言ったりするよね。
「センチ」は「センチメートル」を短くした言い方なんだ。
100センチ=1メートル、なんだ。
だから、「1メートル20センチ」は「120センチメートル」って言ってもいいんだ。
「メートル」を記号で書くと「m」、「センチメートル」を記号で書くと「cm」なんだ。

それでは、図を描こう。
木が6本、まっすぐに植えているんだよね。
そして、木と木の間の距離は、4m(メートル)だよね。
図を描くとこんな感じかな。

図
どうかな? 同じになったかな?

図がかけたから、今度は、どこの距離を答えればいいのか、図に書き込もう。
図を描くとこんな感じかな。

図
どうかな? 同じになったかな?

さて、図を見て、「答える距離」を計算する式を考えよう。

「答える距離」は、「4×5」メートル
だね。
これを計算すると、
4×5=20
だね。だから、答えは、
(答え) 端の木から、もう一方の端の木までの距離は、20m
だ。

ここで、次の問題を考えよう。

木が21本あります。
それらをまっすぐに、4mの間隔で植えました。
端の木から、もう一方の端の木までの距離は何mですか。

さっきの問題と同じだけど、よく見ると、木の本数が21本になっているね。
図を描きたいけど、木を21本も描くのは大変だし、数え間違えるかもしれないね。
そこで、さっきの問題の、木が6本の場合の図を使って、「木の本数」と「距離」との関係を考えて、計算してみよう。

木が6本のときの図は、
図
だったね。

さあ、木の本数と距離の関係を考えよう。

木が1本のときは、もう1本の木がないから、今は考えないでおこう。

木が2本のときは、 4m。
木が3本のときは、 8m。
木が4本のときは、12m。
木が5本のときは、16m。
木が6本のときは、20m。

何か、関係は無いかな?
・・・!
木が1本増えるごとに、距離が4m増えているね。
じゃあ、距離は4のかけ算を使って書けるんじゃないかな?

木が2本のときは、 4=4×1m。
木が3本のときは、 8=4×2m。
木が4本のときは、12=4×3m。
木が5本のときは、16=4×4m。
木が6本のときは、20=4×5m。

よく見ると、「距離」は「4」×「木の本数-1」になっているね。
「木の本数」と「距離」との関係を発見したよ!

式は、

「答える距離」=4×「木の本数-1」
だね。

さあ、問題に戻ろう。問題は、

木が21本あります。
それらをまっすぐに、4mの間隔で植えました。
端の木から、もう一方の端の木までの距離は何mですか。
だから、見つけた法則に当てはめると、
「答える距離」=4×「木の本数-1」
       =4×(21-1)
だね。「木の本数-1」を初めに計算するからカッコを書いたよ。
これを計算すると、
4×(21-1)=4×20
        =80
だね。だから、答えは、
(答え) 端の木から、もう一方の端の木までの距離は、80m
だ。

ここで、「4×20」を計算したね。
ひと桁のかけ算は九九で覚えたね。
ふた桁のかけ算をするときは、「ひっ算」を使うんだ。
「ひっ算」はこっちのページで学ぼう。


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