算数をしよう

ACTABAのホームページ

TOP > かけ算・カッコ

見出し

ここでは、かけ算・カッコを学ぼう。

かけ算はたし算をカッコ良くしたもの?!

「かけ算」ってなんだろう。
かけ算を考える前に、次の問題を計算してみよう。

3+3

この式を計算すると・・・そう、

3+3=6
だから、答えは6だね。

次はどうかな?

3+3+3+3
この式を計算すると・・・・そう、
3+3+3+3=12
だから、答えは12だね。

次はどうかな?

3+3+3+3+3+3+3+3
この式を計算すると・・・・・・・・そう、
3+3+3+3+3+3+3+3=24
だから、答えは24だね。

ここで、どのように計算したか考えてみよう。
下のように、3を前から順に足して計算したかな?

=6
6+=9
9+=12
12+=15
15+=18
18+=21
21+=24
この方法だと7回計算すれば、答えが出るね。
他の方法で計算した人もいるかな?

実はかけ算を使うととても便利なんだ。

さっきの、

3+3+3+3+3+3+3+3
を、かけ算で書くと、
3×8
になるんだ。
式がとても短くなったね。
「×」は「かける」と読むんだ。上の式は「3 かける 8」だね。

では、「×」の意味を考えてみよう。

「×」の記号は、「×の前の数」が「×の後の数」だけある、という意味なんだ。
上の式では、「3」が「8」個ある、という意味なんだ。
だから、3を8個足した式と、「3×8」は同じ意味だし、同じ答えになるんだね。

ところで、「3×8」はどうやって計算するんだろう?
「3」を8回たして計算してもいいけど、かけ算はもっと便利な方法があるんだ。
たし算とちがって、かけ算は「九九」(「くく」って読むよ)を使って計算するんだ。
かけ算を使うと式がとても短くになってカッコイイし、計算も早くできるからるから、「九九」は必ずおぼえよう。

「九九」はこちら

かけ算を使ってみよう

さて、かけ算ってどんな時に使うんだろう?

下の問題を考えてみよう。

リンゴが3個入った箱が、4箱あります。
リンゴは全部で何個ありますか?

さぁて、どうやって計算しようか??
はじめに、考えやすいように、図(絵)をかいてみよう

リンゴが3個入った箱 図 が4箱なので、
図をかくとこんな感じかな。

図

「3」が「4」つあるから、たし算で書くと、

3+3+3+3
だね。

このまま計算してもいいんだけど、カッコいいかけ算を使って計算しよう!

「3」が「4」つあるから、これをかけ算で書くと、

3×4
だね。

この式を「九九」を使って」計算すると・・・、

3×4 = 12
だね。
だから、リンゴは12個だ。

それでは次の問題を考えよう。

リンゴが3個入った箱が、8箱あります。
リンゴは全部で何個ありますか?

はじめに図をかこう。
図をかくとこんな感じかな。

図

カッコいいかけ算で式を考えてみよう。
「3」が「8」つあるから、

3×8
だね。

この式を「九九」を使って計算すると・・・、

3×8=24
だから、リンゴは24個だ。

もっと、かけ算を使ってみよう

いままではリンゴが同じ数入っている箱を考えたけど、次の式はどうなるかな?

タロウくんは、リンゴが2個入った箱が3箱もっています。
花子さんは、リンゴが3個入った箱が2箱もっています。
タロウくんと花子さんのリンゴを合わせると、全部で何個ありますか?

さっきと同じように考えてみよう。

まず、図を描いてみよう。。。描けたかな?
「タロウくんと花子さんのリンゴを合わせた数」を計算する式は、

「タロウくんのリンゴの数」+「花子さんのリンゴの数」
を計算すればいいんだ。

そこで、「タロウくんのリンゴの数」と「花子さんのリンゴの数」を考えるよ。
「タロウくんのリンゴの数」は、「リンゴが2個入った箱」が「3箱」だから、「2」が「3」つだ。式にすると、

2×3
だね。

つぎに、「花子さんのリンゴの数」は「リンゴが3個入った箱」が「2箱」だから、「3」が「2」つだ。式にすると、

3×2
だね。

では、これをもとに、「タロウくんと花子さんのリンゴを合わせた数」をもう一度考えよう。
「タロウくんと花子さんのリンゴを合わせた数」は、

「タロウくんのリンゴの数」+「花子さんのリンゴの数」
だったね。

「タロウくんのリンゴの数」は「2×3」、「花子さんのリンゴの数」は「3×2」だから、

2×3+3×2
になるね。

これを計算すると、、、あれ? かけ算とたし算の両方があるよ。
どこから計算すればよいのかな?

「2×3+3×2」はどこから計算するのかな?
最初に計算するのは、次の3つのうちのどれかな?

[1] 「2×3」から計算する  2×3+3×2
[2] 「3+3」から計算する  2×3+3×2
[3] 「3×2」から計算する  2×3+3×2

正解は[1]と[3]のどちらでもいいんだ。
気を付けるのは、かけ算はたし算より先に計算するってことなんだ。
たし算より先にかけ算を計算する決まりについては、次の「たし算より先にかけ算を計算するのはなぜ?」で考えよう。

それでは、「タロウくんと花子さんのリンゴを合わせた数」

2×3+3×2
を計算してみよう。

「2×3=6」だから、

2×3+3×2=+3×2
だね。

つぎに「3×2」を計算しよう。
「3×2=6」だから、

6+3×2=6+
だね。

この式を計算すると・・・、

6+6=12
だね。だから、答えは、
答え) タロウくんと花子さんのリンゴを合わせた数は 12個
だね。

かけ算はたし算より先に計算しよう

下の3つの式は、全部3が4つあるといくつになるか、を計算する式だ。
答えも、もちろん同じになるんだ。

[1]3+3+3+3
[2]3×4
[3]3×2+3×2

[1]は、3を4つ分足しているね。
[2]は、3が4つあることをかけ算で書いてるね。
[3]は、3が2つ(3×2)と、3が2つ(3×2)を足しているから、全部で3が4個あることを書いてるね。

それでは、計算してみよう。

[1]の式を計算すると、

[1]3+3+3+3=12
で、答えは 12 だね。

[2]の式を計算すると・・・、

[2]3×4=12
で、答えは 12 だね。[1]と同じになったね。

さあ、次は[3]の式だ。

[3]3×2+3×2
たし算とかけ算があるときは、かけ計から計算するんだったね。
それでは、計算しよう。
3×2+3×2=+3×2
つづけて計算すると、
  6+3×2=6+
    6+6=12
で、答えは 12 だね。
[1]や[2]と同じになったね。

[1][2][3]の式は、3が4つでいくつになるか、を計算する式だから、答えは同じになるんだ。

では、かけ算をたし算より先に計算しなかったらどうなるか、さっきの[3]の式で試してみよう。

[3]3×2+3×2

はじめに、たし算を計算すると、

3×2+3×2=3××2

もう間違えていることに、気が付いたかな?
「3×5×2」の式はかけ算だから、「3」が「5」つあって、それが「2」つあることを表しているよ。
リンゴで考えてみると、リンゴ「3」個が入っている箱が「5」箱あって、それがさらに「2」つある、ってことだから、図を描くと下のようになるよ。

図

図

「3」が「4」つの式だったのに、全然違うことを計算してしまっているよ。。。

たし算とかけ算があるときは、計算する順番が大切なんだ。必ずかけ算から計算しようね。

でも、かけ算より先に、たし算から計算したいときもあるよね。
次の「かけ算より先にたし算を計算するには?(カッコを使おう)」で考えよう。

かけ算より先にたし算を計算するには?(カッコを使おう)

いきなりだけど、次の問題を考えてみよう。

リンゴが2個とレモンが3個が入った箱が3箱あります。
リンゴとレモンは合わせて何個ありますか?

図を描くとこんな感じかな。

図

では、式を考えよう。
実は、式は次の二通りを考えられるよ。
 [1] リンゴの数とレモンの数を別々に数えてから、合わせた個数を計算する。
     図を書くとこんな感じかな。
     図
     計算の順番は、
      1. ひと箱のリンゴの数(赤枠)を考えて、3箱分の数を計算する。
      2. ひと箱のレモンの数(青枠)を考えて、3箱分の数を計算する。
      3. リンゴ3箱分とレモン3箱分の数を合わせる。
     といいよね。

 [2] ひと箱に入っているリンゴとレモンを合わせた数が、何箱あるかを計算する
     図を描くとこんな感じかな。
     図
     計算は、
      ・ひと箱のリンゴとレモンの合わせた数(青枠)を考えて、3箱分の個数を計算する。
     といいよね。

それぞれの考え方で計算してみよう。

[1]の考え方で計算しよう

それでは、
 [1] リンゴの数とレモンの数を別々に数えてから、合わせた個数を計算する
の考えた方で、リンゴとレモンを合わせた個数を考えよう。

図を書くとこんな感じだよね。
図

初めに、リンゴの数とレモンの数を別々に数えると、

リンゴの数は、「リンゴが2個入った箱」が「3箱」
レモンの数は、「レモンが3個入った箱」が「3箱」
だ。

だから、リンゴとレモンは合わせた個数を計算する式は、

「リンゴが2個入った箱」が「3箱」 + 「レモンが3個入った箱」が「3箱」
だ。

では、この式を計算していこう。
「リンゴが2個入った箱」が「3箱」を式にすると、

リンゴが2個入った箱 ×3箱 → 2×3
だ。

つぎに、「レモンが3個入った箱」が「3箱」を式にすると、

レモンが3個入った箱 ×3箱 → 3×3
だね。

だから、リンゴとレモンは合わせた式は、

「リンゴが2個入った箱」が「3箱」 + 「レモンが3個入った箱」が「3箱」
  → 2×3 + 3×3
だね。

この式を計算すると、

2×3+3×3=6+9
       =15
だね。だから、答えは、
答え) リンゴとレモンは合わせて 15個
だね。

[2]の考え方で計算しよう

それでは、
 [2] ひと箱に入っているリンゴとレモンを合わせた数が、何箱あるかを計算する
の考えた方で、リンゴとレモンを合わせた個数を考えよう。

図を書くとこんな感じだよね。
図
初めに、「ひと箱に入っているリンゴとレモンを合わせた数」を数えると、

「ひと箱に入っているリンゴの数」+「ひと箱に入っているレモンの数」=2+3
だね。

この箱が 3箱あるから、式は、

「リンゴ2個とレモン3個の箱」×3箱=2+3×3
だ。、、、と書きたくなるけれど、これだと計算が合わないんだ。
なぜかというと、たし算とかけ算はかけ算を先に計算する、という決まりがあるから、
これを計算すると、
2+3×3=2+9
     =11
となって、答えが合わなくなってしまうんだ。

ではどうすればいいのかな? ここで新しい記号「カッコ()」を使うんだ。

式にカッコがあるときには、「カッコの中から先に計算する」という決まりがあるんだ。
では、さっそくカッコを使ってみよう。

さっきの式にカッコを書き加えて、

「リンゴ2個とレモン3個の箱」×3箱=(2+3)×3
と書こう。これで、箱の中のリンゴとレモンを合わせた数(2+3)を先に計算できるよ。

この式を計算すると、

(2+3)×3=×3
       =15
だね。だから、答えは、
答え) リンゴとレモンは合わせて 15個
だね。

これで、[1]の式とも答えが一緒になったね。
次はカッコを使った計算をもう少し考えてみよう。

カッコを使った計算

式にカッコがあるときは、カッコの中を先に計算するという決まりがあるんだったね。
カッコがあるときと、ないときで計算の順番が変わるよ。
ためしに、次の2つの式を計算してみよう。

[1]1+2×3
[2](1+2)×3
とても似た式だけど、[2]はカッコの中にたし算があるよ。

>

はじめに [1] の式から計算してみよう。たし算とかけ算だから、かけ算を先に計算するよ。

1+2×3=1+
つづけて計算すると、
1+6=7
で、答えは 7 だね。

次は [2] の式を計算してみよう。
たし算とかけ算だから、かけ算を先に計算するのかな?
気を付けて! カッコがあるよ! カッコの中から先に計算しよう!

(1+2)×3=×3
つづけて計算すると、
3×3=9
で、答えは 9 だね。

カッコがあるときは気をつけて計算しよう。

そうそう、さっきカッコの中を計算した後、カッコを途中から書かなかったね。
カッコの中が数字だけになった時は、カッコは書かないんだ。

[2] の式をもう一度計算してみよう。カッコの中を計算すると、

[2](1+2)×3=(3)×3
と書きたくなるけれど、カッコの中が数字だけになっているからカッコは書かないんだ。

だから、

[2](1+2)×3=×3
と書くんだ。

さぁ、これまで学んだ計算の順序をまとめると、次の通りだよ。

  1. かけ算はたし算より先に計算する
  2. カッコの中を先に計算する

ではここで問題。次の式を計算してみよう

1+[1+(1+1)×2]×2+1
たし算、かけ算、カッコが混ざっているから計算の順番に注意しよう。 では、計算してみよう!

カッコの中にカッコを書くときはどのように書くんだろう?
カッコには次の3種類があるんだ。
 ( ) 丸括弧(まるかっこ)って読むよ
 { } 波括弧(なみかっこ)って読むよ
 [ ] 角括弧(かくかっこ)って読むよ
カッコの中にカッコを書くときは、この3つを組み合わせて書くか、( )だけを使うことが多いみたいだ。
「みたいだ。」と書いたのは、実は、カッコを書く順番は決まっていないんだ。
論文や執筆を学会とかに投稿するときは、それぞれの学会とかでカッコの順番を指定している場合もあるから、その場合は指定された順番でカッコを書かないといけないよ。
世界的にみると多くの学術誌が{[( )]}の順で書いているようなんだ。
もしかすると教科書とは違っているかもしれないけど、このサイトでは{[( )]}の順で書くことにするよ。

カッコがあるから、カッコの中から計算するんだったね。カッコの中の式に色を付けると下記になるね。

1 + [1+(1+1)×2]×2+1

あれ? カッコの中にカッコがあるよ?!

落ち着いて考えよう。やっぱりカッコを先に計算するんだ。
だから、一番最初に計算する個所は「1+1」になるよ。

1+[1+(1+1)×2]×2+1
これを計算すると、
1+[1+×2]×2+1

次に計算する場所は、カッコの中の式の、

1+(1+2×2)×2+1
だ。

かけ算はたし算より先に計算するから、

1+(1+2×2)×2+1=1+(1+) × 2 + 1
つづけて計算すると、
1+(1+4)×2+1=1+×2+1
だ。

最後に、

1+5×2+1
を計算すると、
1+5×2+1=1+10+1
つづけて計算すると、
1+10+1=12
で、答えは 12 だね。

計算の順番は、落ち着いて考えれば難しくないね。

計算問題を解こう

それでは、これまで学んだことを使って、問題を解いてみよう。

問題1. 2×3=
問題2. 5×4=

ここからは計算の順番に注意しよう。

問題3. 4×2+1=
問題4. 3+2×3=
問題5. 2+3×2+1=

ここからは、カッコが出てくるよ。計算の順番に注意しよう。

問題6. (2+1)×3=
問題7. 2×(3+2)=

次は文章を読んで考えよう。

問題8.
ひと箱にリンゴが3個入っています。その箱が全部で4箱ありました。
リンゴは全部で何個ありますか?

ここからは、学んだことを思い出してチャレンジしよう。

問題9. 4+(1+3)×2=
問題10. (2+2)×(1+3)=
問題11. (1+2)×[1+2×(1+1)]=

最後の問題だよ。

問題12.
ひと箱に、リンゴが2個、ミカンが1個、イチゴが2個入っています。
その箱が6箱ありました。
リンゴとミカンとイチゴを合わせると全部で何個ありますか?

では、答え合わせをしよう。

問題1と問題2は九九を使って計算しよう。

問題1. 2×3=
問題2. 5×4=20

問題3~5は、たし算より先にかけ算を計算しよう。

問題3. 4×2+1=+1
          =
問題4. 3+2×3=3+
          =
問題5. 2+3×2+1=2++1
          =

カッコがあるときは、カッコの中を先に計算するんだったね。

問題6. (2+1)×3=×3
            =
問題7. 2×(3+2)=2×
            =10

文章の問題は図を描いて考えよう。

問題8.
ひと箱にリンゴが3個入っています。その箱が全部で4箱ありました。
リンゴは全部で何個ありますか?
これを図に書くと、下のようになるね。
図

式は、たし算だけで書いてもいいし、かけ算を使って書いてもいいね。

[1]たし算だけを使った式
   3+3+3+3
[2]かけ算を使った式(カッコイイ式)
   3×4

これを計算すると、答えはどちらも12になるね。
だから答えは、

(答え) リンゴはぜんぶで 12個
だ。

問題9~11は次の決まりを思い出して計算しよう。

  1. かけ算はたし算より先に計算する
  2. カッコの中を先に計算する

問題9.
4+(1+3)×2=4+×2
つづけて計算すると、
    4+4×2=4+8
         =12

問題10.
(2+2)×(1+3)=×(1+3)
つづけて計算すると、
    4×(1+3)=4×
           =16

問題11.
(1+2)×[1+2×(1+1)]=(1+2)×(1+2×
つづけて計算すると、
(1+2)×(1+2×2)=(1+2)×(1+
  (1+2)×(1+4)=×(1+4)
      3×(1+4)=3×
             =15

最後の問題12は、図を考えながら解いてみよう。

問題12.
ひと箱に、リンゴが2個、ミカンが1個、イチゴが2個入っています。
その箱が6箱ありました。
リンゴとミカンとイチゴを合わせると全部で何個ありますか?

文章の問題は図を描いて考えよう。
これを図に書くと、下のようになるね。
図

式は下の二つが考えられるね。他の式を考えた人もいるかな?

[1]リンゴとミカンとイチゴを別々に数えて、最後に足し合わせる式
   2×6+1×6+2×6
[2]ひと箱に入っているリンゴとミカンとイチゴの数を、箱の数だけ掛け合わせる式
   (2+1+2)×6

この式を計算すると、どちらも30になるね。
だから答えは、

(答え) 全部で 30個
だ。

かけ算の説明はここでおわりだよ。次はわり算にチャレンジしよう。


ページのトップへ戻る