算数をしよう

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ここでは、「小数」を説明するよ。

「小数」ってなぁに?

距離(きょり)はメートル(m)やキロメートル(km)を使って表すよね。
たとえば、100m、500m、って書くよね。
距離がもっと長くなると、10,000mや50,000m、って書くよね。
10,000mや50,000mって、数字がたくさん並んで、パッと見た時に分かりにくいよね。
だから、「単位」を変えて、パッと見た時にわかりやすくするんだ。

「単位」ってなにかって?
単位は数字の後につける言葉や記号なんだ。
単位が変わると数字の大きさや意味が変わるから、単位はとても重要なんだ。
「リンゴが1コ」っていうよね。
このときの単位は、量を表す「コ」だ。
「距離は100m」っていうよね。
このときの単位は、長さを表す「m(メートル)」だ。
「体重は52kg」っていうよね。
このときの単位は、重さを表す「kg(キログラム)」だ。

単位について
単位については「単位ってなに?」で考えよう。

では、10,000mを分かりやすくするために、単位をm(メートル)からkm(キロメートル)に変えてみよう。
1,000m=1kmなんだ。だから、
10,000m=10km
50,000m=50km
になるよね。
並んでいる数字が少なくなって見やすくなるよね。

ところで、「10,500m」は何kmだろう?
さっきの「10,000m」と違うところは、「500m」があるのが違うよね。
10,000mは10kmだったよね。
だから「10,500m」は「10kmと500m」かな?
500mもkmを使って書けないかな?


実は、数には「小数」っていうのがあるんだ。
1kmと2kmの差は「1」kmだよね。
その「1」を10等分にしたとき、その1コ分を「0.1」(れー てん いち)と書くんだ。

分数でいうと、「1」の10分の1「0.1」と書くんだ。
式で書くと、 = 0.1なんだ。

0.1の次は0.2、0.3と増えていくよ。0.9の次は1だよ。
図を書くとこんな感じかな。
図

小数はどこでも使えるよ。たとえば、0から2までを書くとこんな感じかな。
図

「1.1」や「1.2」の「.」(てん)は、「小数点」というんだ。
そして、「1.1」や「1.2」のように、「小数点」がある数を「小数」というんだ。

さて、さっきの、

500mもkmを使って書けないかな?
の話に戻ろう。

100mは、「1,000mの10分の1」だよね。
ということは、
100mは、「1kmの10分の1」だよね。
ということは、
100mは、「0.1km」になるよね。
500mは100mの5倍だから、
500mは、「0.1×5km」=「0.5km」だよね。



では、
10,500mは、kmを使ってどう書くのだろう?
10,500mは、(10,000+500)mだよね。
つまり、10,500mは10,000mと500mを足した長さだよね。
「10,000m=10km」、「500m=0.5km」だから、
10,500mは、10+0.5=10.5km
だね。

つぎの問題を考えてみよう

2.56mは、何cmでしょう?
さて、どうやって考えよう。

1メートルは、100cmだよね。
だから、2.56mの中の、2mは200cmだよね。
残りの、0.56mの中の、0.5mは、何cmだろう?

0.1mは、1mの10分の1だよね。
順をおって考えてみると、

0.1mは、1mの10分の1
1mは100cmだから、
0.1mは、100cm÷10
わり算を計算すると、
0.1mは、10cm
となるから、
0.1m=10cm
だよね。0.5mは、0.1mの5倍、だから、
0.5m=10×5cm
    =50cm
だよね。

残りの、0.06mは、何cmだろう?

0.01mは、0.1mの10分の1
だよね。0.1mは10cm、だから、
0.01mは、10cmの10分の1
になるよね。わり算に書きかえて、計算すると、
0.01mは、10÷10cm=1cm
だよね。0.06は、0.01の6倍、だから、
0.06mは、1×6cm=6cm
だね。だから、2.56mは、
2.56mは、200cm+50cm+6cm=256cm
だね。

もっとカッコよく計算できないかな?

2.56mは、何cmでしょう?
2.56mは、1mが2.56コある、ってことだよね。
「cm」の単位で考えると、
2.56mは、100cmが2.56コある、ってことだよね。
100cmが2.56コあると、何cmかな?
これはかけ算と同じ考え方だよね。たとえば、
リンゴが3コ入ったカゴが、5コあると、リンゴは何コか?
と同じだよね。これを計算するには、
3×5=15コ
だよね。同じように考えると、
100×2.56=256cm
になるね。
カッコよく計算できたね。

小数には、桁によって呼び方があるんだ。
小数では、小数点の左を整数部、右を小数部っていうんだ。
たとえば、「2.56」の整数部は「2」だね。

小数点のすぐ右の桁を、小数第一位というんだ。
「2.56」の小数第一位は「5」だね。
小数第一位は、10分の1の大きさなんだ。

小数第一位の右の桁を、小数第二位、その次を小数第三位っていうように続くんだ。
「2.56」の小数第二位は「6」だね。
小数第二位は、小数第一位の10分の1の大きさなんだ。
言い換えると、小数第二位は、100分の1の大きさなんだ。

図

「小数」のたし算

小数をたし算するときは、桁を合わせてたし算するんだ。
計算のやり方は、整数と整数のたし算のひっ算と同じで、同じ桁の数を一番小さな桁から順に足すんだ。
小数部は、小数第二位と小数第二位を、小数第一位と小数第一位を、たし算するんだ。
整数部は、一の位と一の位を、十の位と十の位を、たし算するんだ。

では次の問題を考えよう。

1.1+0.1はいくらか。
小数をたし算するときは、桁を合わせてたし算するんだったね。
小数第一位を足すと「1+1=2」、一の位を足すと「1+0=1」だね。
だから答えは、
1.1+0.1はいくらか。

式)
1.1+0.1=1.2

答え)
1.2
だね。

小数のたし算もひっ算で計算することができるよ。
計算するときは、整数と整数のたし算と同じように、桁ごとに計算するんだ。
桁を合わせるには、小数点の位置を合わせたらいいよね。忘れないように注意しよう。

たとえば、「1.1」に「0.1」を足すときは、小数点の位置を合わせて、
図
のように書くんだ。
これを計算すると、
図
になるね。
何度も言うけど、小数点の位置を合わせることに注意しよう。

では次の問題を考えよう。

12.5+9.82はいくらか。
ひっ算を書いて計算してみよう。
小数のひっ算は小数点の位置を合わせて書くんだよね。
だから、
図
だね。
計算のやり方は、整数と整数のたし算のひっ算と同じで、同じ桁の数を一番小さな桁から順に足すんだ。
はじめに、小数第二位を足すんだ。。。あれ?、2の上に数字がないね。
このときは「0」と考えるんだ。12.5と12.50は同じ大きさの数でしょ。
だから、小数第二位を計算すると、
図
だね。
次に小数第一位を計算すると、
図
だね。くり上がりに注意しよう。
小数第一位の繰り上がった数は一の位になるよ。「0.1」が十個集まると「1」になるからね。

繰り上がりの書き方について
繰り上がりの数の書き方はいろいろあるよ。
ひっ算を使うの理由は、計算間違えしないで速く計算するためだよ。
繰り上がりの書き方を気にするよりも、計算間違えしないで速く計算できるように練習しよう。
そのためにも、ひっ算の書き方はどれか一つに決めて、毎日計算の練習をしよう。
考え方があっているのに、計算間違いで不正解だと、悲しくなるからね。

次に一の位を計算すると、
図
だね。くり上がった1を足すのを忘れないようにしよう。
くり上がりもしているから忘れないように注意しよう。
次に十の位を計算すると、
図
だね。
だから答えは、、、ちょっとまって。
大事なことを忘れているよ。小数点はどうすればいいの?
そうだね。一の位と小数第一位の間に書かないとといけないよね。
図
だから答えは、

12.5+9.82はいくらか。

式)
12.5+9.82=22.32

答え)
22.32
だね。

「小数」のひき算

小数をひき算するときは、桁を合わせてひき算するんだ。
計算のやり方は今までの整数と整数のひき算と同じだよ。小さな位から計算するんだ。
小数部は、小数第二位と小数第二位を、小数第一位と小数第一位を、ひき算するんだ。
整数部は、一の位と一の位を、十の位と十の位を、ひき算するんだ。

では次の問題を考えよう。

4.3-1.1はいくらか。
小数をひき算するときは、桁を合わせてひき算するんだったね。
小数第一位を引くと足すと「3-1=2」、一の位を引くと「4-1=3」だね。
だから答えは、
4.3-1.1はいくらか。

式)
4.3-1.1=3.2

答え)
3.2
だね。

小数のひき算もひっ算で計算することができるよ。
計算するときは、整数と整数のひき算と同じように、桁ごとに計算するんだ。
桁を合わせるには、小数点の位置を合わせたらいいよね。忘れないように注意しよう。

たとえば、「4.3」から「1.1」を引くときは、小数点の位置を合わせて、
図
のように書くんだ。
これを計算すると、
図
図
になるね。
何度も言うけど、小数点の位置を合わせることに注意しよう。

では次の問題を考えよう。

12.5-9.82はいくらか。
ひっ算を書いて計算してみよう。
小数のひっ算は小数点の位置を合わせて書くんだよね。
だから、
図
だね。
計算のやり方は整数と整数のひき算のひっ算と同じで、同じ桁の数を一番小さな桁から順に引くんだ。
はじめに、小数第二位を引くんだ。。。あれ?、2の上に数字がないね。
たし算で考えたのと同じように、このときは「0」と考えるんだ。12.5と12.50は同じ大きさの数でしょ。
書きかえると、
図
だね。
0から2は引けないから、小数第一位から1を引いて、小数第二位を計算すると、
図
だね。

繰り下がりの書き方について
繰り下がりの数の書き方はいろいろあるよ。
ひっ算を使うの理由は、計算間違えしないで速く計算するためだよ。
繰り下がりの書き方を気にするよりも、計算間違えしないで速く計算できるように練習しよう。
そのためにも、ひっ算の書き方はどれか一つに決めて、毎日計算の練習をしよう。
考え方があっているのに、計算間違いで不正解だと、悲しくなるからね。

次に小数第一位を計算すると、
図
4から8は引けないから、一の位から1を引いて、小数第一位を計算すると、
図
だね。
次に一の位を計算すると、
図
1から9は引けないから、十の位から1を引いて、一の位を計算すると、
図
だね。
だから答えは、、、ちょっとまって。
大事なことを忘れているよ。小数点はどうすればいいの?
そうだね。一の位と小数第一位の間に書かないとといけないよね。
図
だから答えは、

12.5-9.82はいくらか。

式)
12.5-9.82=2.68

答え)
2.68
だね。


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