ここでは、「距離(きょり)」を説明するよ。
「距離(きょり)」ってなに?
はじめに「距離」がなにかを考えよう。「距離」とは、「ある場所からもう一つの場所までの長さ」を表したものなんだ。
「ある2点間を測定した長さ」って言うこともできるね。
距離の単位は、長さの単位と同じで、世界共通単位の「メートル(m)」を使うんだ。
メートルの記号は英語のエムだよ。「メートル」を英語で書いたときの「meter」の先頭の文字なんだ。
ちなみに、長さの単位には「メートル」の他にも、「尺」「海里」「マイル」「ヤード」などがあるよ。
たとえば、2本の木の距離の図を描くとこんな感じかな。
つぎに、下の図で公園のベンチから風車までの距離を考えてみよう。
ベンチから風車までの距離は、下の図のように赤色の線になるね。
つぎに、下の図で、公園のベンチから風車までの距離を考えてみよう。
公園の真ん中に池があって、ベンチから風車までは歩道があるよ。
距離っていっても、次の2つがあるよ。
・ベンチから風車までの道のり(道路の距離)
図を見ると距離が違うことが分かるね。
上の問題はちょっと意地悪だけれど、何の距離を計算するのか、間違えないようにしよう。
距離の単位
上でも書いたけど、「距離」とは、「ある場所からもう一つの場所までの長さ」を表したものなんだ。
「ある2点間を測定した長さ」って言うこともできるね。
たとえば、
2.家からバス停までの距離。
「距離」を言うときだけど、
「東京と大阪は400km(キロメートル)離れているよ。」
よく見ると、数字の後に「m(メートル)」や「km(キロメートル)」が付いているよね。
この数字の後に付ける記号(m)や読み(メートル)は、一定の基準を表していて、「単位」と呼ぶんだ。
距離の単位には「m(メートル)」を使うよ。
さて、メートルのほかに、もう一つ記号があるね。
そう、
「東京と大阪は400km(キロメートル)離れているよ。」
にある、k(キロ)だね。
これは、単位にくっつける記号で、接頭辞(せっとうじ)っていうんだ。
単位につける接頭辞(せっとうじ)(キロやミリのことだよ)
長さの単位はm(メートル)だったね。
でも単位だけだと距離を書いたりするときに不便なんだ。
たとえば、さっきも書いていた
「東京と大阪の距離は約400km」
を、k(キロ)を使わないで書くと、
「東京と大阪の距離は約400000m」
になっちゃうよ。
0がたくさんあって読みにくいよね。
桁が大きくなったり、小さくなったときは、接頭辞をつけて読み書きしやすくするんだ。
ふだん「単位」って呼ぶときは、「単位」と「接頭辞」の両方を含むことがほとんどだよ。
だから、「3km」の単位は「km」と考えよう。
距離の単位を変えてみよう
ではよく使う接頭辞を使ってみよう。
距離でよく使う接頭辞は、k(キロ)とm(ミリ)なんだ。
k(キロ)を使ってみよう。
はじめに、k(キロ)を使ってみよう。
k(キロ)は、1000倍すると、もとの数になることを表す接頭辞なんだ。
だから、
=1000m
それでは次の問題を考えよう。
左は「km」だけど、右は「m」になっているね。
「km」を「m」で書くと、どのような数になるかを考えればいいよね。
1km=1000mだったよね。
3kmは1kmが3つ集まった距離だよね。
言い換えると、1kmの3倍は、3kmだよね。
式で書くと、
=1000m×3
=3000m
だから、
3kmは3000m。
上の式では分かりやすように単位を書いたけれど、単位を書いている式はあまり見たことがないよね。
おそらく、単位を変えると、同じ数字でも表している長さが変わってくるからだと思うよ。
たとえば、「1m=1寸」じゃないよね。
文章で書けばいいと思うよ。
3kmは、3×1000m。
これを計算すると、
3km=3000m。
それでは次の問題を考えよう。
左は「m」だけど、右は「km」になっているね。
「m」を「km」で書くと、どのような数になるかを考えればいいよね。
だから、45000mが1000mの何倍かが分かれば、1kmの何倍であるかも分かるね。
だって、「1000m=1km」だから同じ数になるからね。
45000mが1000mの何倍であるかを計算するには、わり算だね。
だから、
詳しく書くと、
だから、
45000mは1000mの45倍。
1000m=1kmだから、
45000mは1kmの45倍。
1kmの45倍は、
1km×45=45km。
だから、
45000m=45km。
m(ミリ)を使ってみよう。
次に、m(ミリ)を使ってみよう。
m(ミリ)の記号は、長さの単位の「m(メートル)」と同じだから間違えないように気を付けよう。
m(ミリ)はさっきのk(キロ)の逆で、1000で割ると、もとの数になることを表す接頭辞なんだ。
だから、
=1m
1mmをmで表すと、
=0.001m
1mmはとても短い長さだね。1mの1000分の1の長さだからね。
それでは次の問題を考えよう。
左は「mm」だけど、右は「m」になっているね。
「mm」を「m」で書くと、どのような数になるかを考えればいいよね。
1000mm=1mだったよね。
だから、3000mmが1000mmの何倍かが分かれば、1mの何倍であるかも分かるね。
だって、「1000mm=1m」だから同じ数になるからね。
3000mmが1000mmの何倍であるかを計算するには、わり算だね。
だから、
詳しく書くと、
だから、
3000mmは1000mmの3倍。
1000mm=1mだから、
3000mmは1mの3倍。
1mの3倍は、
1m×3=3m。
だから、
3000m=3m。
それでは次の問題を考えよう。
左は「m」だけど、右は「mm」になっているね。
「m」を「mm」で書くと、どのような数になるかを考えればいいよね。
1m=1000mmだったよね。
4mは1mが4つ集まった距離だよね。
言い換えると、1mの4倍は、4mだよね。
式で書くと、
=1000mm×4
=4000mm
だから、
4mは4000mm。
長さを違う単位で表してみよう
いままでは、長さの単位にm(メートル)を使ったけれど、実はいろいろな長さの単位があるんだ。
日本では寸や尺があるし、アメリカではインチやマイルなどがあるよ。
それでは次の問題を考えよう。
なお、1m=39.37インチ、です。
単位をよく見てみよう。
もとの長さは「3937インチ」だよね。この長さをm(メートル)で表すんだよね。
ヒントがあるよ。
「1m=39.37インチ」って書いているよ。
つまり、「39.37インチ」の長さと「1m」の長さは、同じ長さなんだ。
じゃあ、もとの数の「3937インチ」が「39.37インチ」の何倍かが分かれば、1mの何倍かもわかるよね。
だって、「39.37インチ=1m」だからね。
だから、
3937インチは、39.37インチの100倍。
39.37インチ=1mだから、
3937インチは1mの100倍。
1mの100倍は、100m。
だから、
3937インチ=100m。